(その2)から続く
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鍾乳洞を後にして島に向かう
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アマミチュー
琉球神話の女神と男神の眠る島
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島の方がちょうど日の昇る方向で
日に祈りながら歩いていると
なぜか「お母さんありがとう」という言葉が湧いてくる
ここまできたら湧いてきたものに従うことにして
「お母さんありがとう、お母さんありがとう」と
繰り返し声に出していると涙が流れてくる
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島に着き祭壇を前にすると
膝をつきたくなり
ゆっくりとお祈りを捧げた
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「お母さんありがとう」と呟くと
母の怖れが晴れて
隠れていた母の光のようなものが現れるのを感じた
そしてそれを受け取った
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今まで怖れで隠れていたせいで
この神の力を受け取ることが出来なかったんだなぁ
と思っていると
海に朝陽が昇るイメージがビジュアライズされて浮かんだ
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虹のように色々な色に光る海面
そこに昇る赤い朝日
その瞬間
タカは飛び立った
海面を見下ろすように朝日を眺めている
母の愛を受け取った僕は
オオタカとなって飛んでいた
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イメージを受け取って目を開けると
祭壇に手をついて深くお辞儀をした
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(その4)へ続く
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