Sustaibility Study Tour in Sweden(5)

ペオさんが教えてくれた自然のルールは4つある

自然のルール(1)『還すことができる以上に取らない』

人間は取り過ぎて、捨て過ぎる
日本は食料廃棄世界1位
森林も海洋も地球が資源を生み出し再生する力を認識し
再生される分より取らない。
この観点がまず抑制に繋がる

自然のルール(2)『地下と地上』

石油ができるには2000万年。プラスチックが土に還るには200万年。
人間の時間で扱うには循環サイクルが長すぎて循環しない。
循環しない地下のものを掘り出して、地上に持ち込みCO2を排出すると
その分は地上の循環サイクルの許容を超えてしまう
『これは地上のものか?地下のものか?』
を問う習慣が持続可能な社会に繋がる
地上のものであれば循環サイクルの許容に収まる
地下のものを使わない

自然のルール(3)『生物多様性を保護する』

ハチの減少が食糧危機に繋がるように
全ての種は繋がっている
ゴットランド島は500種もの野花が咲き乱れる美しい島
しかし昔は冬は雪に閉ざされるので
交通事故を防ぐためにまく塩の影響で野花は枯れていた
それを住民が生物多様性を守ることを話し合い
塩をまくのをやめたことで野花が枯れなくなり
いまのような美しい島となった
そして車はゆっくり走ることにしたことで
かえって事故が減った

自然のルール(4)『何もなくならない、全ては広がる』

物質は固体、液体、気体に変化する
生ゴミは液体は液体肥料、メタンガスは燃料、残りは土へリサイクル
全てを固体、液体、気体でとらえてゴミを分別することで
ゴミは資源となり包括的な循環を構築できる。

これら4つが自然のルール
スウェーデンはこれらを基本に置いて
社会システムをデザインしてきた
そしてこの社会システムで経済成長を目指すことで
環境負荷を抑えながらの経済成長という
ディカプリングを可能にした

人間社会のサイクルは
自然サイクルという土台の上に立っているということ

人間社会のサイクルが回っていても
自然のサイクルが壊れてしまえば
結局人間社会のサイクルを回すことはできない

この考えはSDGsウエディングケーキモデルとして
世界の基準とされることとなった

しかしこの背景にある考えは
どれくらい知られているんだろうか

SDGsウェディングケーキ(出典:Johan Rockströmストックホルム・レジリエンス・センター)

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